先日、6月に受けた統計検定2級の結果がWEBで公開されました。
合格発表は、合格者の番号が掲載されるスタイルです。古き良き感。高校、大学の合格発表的な。
結果ですが、合格してました。
得点はまだ分かりませんが、自己採点の結果通りだとすると69点。やはり当落ラインは公称値の70点より低めに設定されていそうです。
ちなみに合格者の他に成績優秀者がSランク、Aランクに分かれて、発表されています。当然その中には私の番号は含まれていませんでしたが、僕の番号の一個後の番号が載っていました。優秀な方が後ろに座っていたんだなー、顔も見ずでしたが。
さて、例によってなんとかギリギリで合格出来ましたので、簡単に勉強方法など紹介したいと思います。
受験の概要
過去記事でまとめています。 www.t88.work
出題傾向
こちらも過去記事で。 www.t88.work
勉強方法
統計学の素養によって、取るべき初手は変わってきます。
少しでも齧ったことがある場合
少なくとも正規分布や標準偏差、検定推定について一度でも教わった事があるなら、過去問に取り掛かりましょう。
公式HPに過去1回分の過去問が公開されていますが、1回だと少し心許ないです。公式問題集として、過去3年分(計6回)の過去問をまとめたものが販売されていますので、こちらで取り組むと良いです。
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日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2016〜2018年]
- 作者: 日本統計学会
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2019/03/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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問題の難易度はそれなりに高く、うろ覚えの知識だと結構難しいと思います。調べながら解いていき、統計学の復習をしつつ、統計検定の問題に慣れていきましょう。ただ、この問題集の解説は大分不親切なので、別途副読書的なものが必要になります。
この副読書ですが、公式のテキストもありますが、あまり評判はよろしくありません。
オススメはこちらです。

コア・テキスト統計学 (ライブラリ経済学コア・テキスト&最先端)
- 作者: 大屋幸輔
- 出版社/メーカー: 新世社
- 発売日: 2012/01/01
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この本は、かなり統計検定2級の出題範囲とマッチしています。記載もわかりやすく、統計検定抜きにしてもオススメ出来る本です。
また、こちらのサイトは、統計に関する解説が充実していて、尚且つ統計検定2級の過去問の解説まであるので、大変有用でした。
過去問を3年分解いて、解説などを見れば何をしているか理解出来る状態になっていれば、当落ラインには達していると思います。
後は暗記的なアプローチにはなりますが、”各分布の期待値・分散”であったり、”検定・推定の解法”について整理し、それを頭に刷り込ませておくと良いでしょう。
統計学に触れた事がない場合
全くの初学者だとすると、統計検定2級は少しハードルが高いのかもしれません。
3級などからスタートするか、もしくは十分な学習期間を設けるのが良いと思います。
学習のステップとしては、上に挙げた試験対策の手前で、統計学の基礎の基礎について学ぶ必要があると思います。
下記書籍はこの導入にオススメです。

- 作者: 高橋信,トレンドプロ
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2004/07/01
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- 作者: 小島寛之
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合格のための戦略
どこで点を取るか
大問で15問近くありますが、問題によって難易度が大きく異なります。
初めの方はグラフ読み取り系で非常に簡単です。また、一番最後の方はシミュレーション結果の読み取りが出題されることが多いですが、これもパターンが決まっているので解きやすいと思います。後半の検定・推定も、割とパターンが決まっているので覚えてさえいれば、悩むことは少ないでしょう。
逆に真ん中あたりは結構鬼門です。確率や、分布・統計量に関する問題が出題されますが、素直な問題ではなく、応用的な問題が多いです。
合格のために、まずは前半部分と後半部分では確実に点を取れるようになっておく、のが重要です。この部分は対策しておけば容易に点が取れるのでコスパが高いです。真ん中部分を解き切るのは、なかなか大変なので、若干の割り切りが必要かもしれません。
本番での解き方
よく試験の解き方のセオリーとして言われている事かもしれませんが、解ける問題から解くのが良いでしょう。前半部分と後半部分をまずは解き、その後に真ん中の解ける問題から解いていく、という形になるかと思います。
一点、気を付ける点として、前半部分は非常に簡単なのですが地道な計算作業が必要な問題が結構あります。試験開始間際で残り時間も意識していない段階です。この状態で、こういった問題に当たると検算などでついつい時間を費やしてしまいがちです。ただ、ここに時間を費やしてしまうと後からシンドくなります。時間がたっぷりあるようで、実はそんなにないので、前半部分からスピードは意識する必要があります。
また、真ん中の部分は難易度が高めではあるのですが、大問のうちのいくつかの小問は比較的簡単だったりします。また、選択問題なので、消去法を適用して候補を絞り込む事で、50%程度の運ゲーに持ち込むことができるケースもあります。
要は諦めないことが重要です。残り時間をフルに使って少しでも正解を拾う、というのが合格の可能性を高める振る舞いだと思います。
まとめ
統計の知識を定着化させる意味で、統計検定は非常に有用でした。統計学に興味ある方はぜひ受験をオススメします。その際は、この記事の勉強方法を参考にして頂けると嬉しいです。
さて、来年は、準1級を受けようかな。
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他にも色々と資格取得中です。
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